口臭とタバコ
喫煙者の人の中にも口臭を気にする方はいます。
わたし自身は今までタバコを吸ったことがありません。
そういう場合、ほんだ式口臭治療はどうしているのか?
疑問に思いました。
一番は禁煙を勧めるところですが、
本田先生自身がヘビースモーカーなので、禁煙はなかなか難しいそうなのです。
まずは、節煙を指導します。
1日に吸う本数を10本までとします。
ニコチン依存の人は体がニコチンを要求します。
それは、ある程度のニコチンを必要としているからです。
ですから、1日20本喫煙する人ならば、
ニコチンの量が2倍の強いタバコに銘柄を変えてもらうということを言っています。
これは喫煙者である本田先生の話です。
それと、喫煙後には舌の奥にタバコのニコチンだかタールだかが残るので、
舌を水洗いするようにしてもらっています。
また、最近の患者さんとの話でこんなこともわかりました。
喫煙者は口臭だけでなく歯周病にもなりやすいのです。
やはりそういう人にも禁煙を勧めます。
テレビのCMでは禁煙外来は保険が適用されて
2万円の負担がかかると言っていました。
わたしは禁煙外来への受診を勧めています。
しかし実際に何人かの方は受診したのですが、3人中、3人が失敗してしました。
また受診しようと思っても、
1度目に失敗して再チャレンジをする場合、2度目は自費診療となるそうです。
ある1人の30歳の青年はわたしにタスポを預かってもらいたいと言ってきました。
もう使わないということで、そのままシュレッダーにかけることにしました。
しかしながら、自販機では買えないものの、
コンビニでは買えるので未だにその青年は喫煙しています。
抜歯をして口臭を改善しようとした結果、、、
参加は申込不要・無料です。ぜひご参加ください!
歯科で口臭治療をした人のエピソード
誰もが積極的になれるのならば、なりたいと思っているはずです。
口臭測定器を歯科で利用した方の評判
遠くからも来院される患者さんが木馬歯科には多くいらっしゃいます。
患者さんは豊富な口臭対策の知識を持っています。
例えばネットで「口臭対策」と検索すれば、数えきれない対策方法が出てきます。
そして、出てきた口臭対策を実践する方が多いでしょう。
大半の方は自分に口臭があると思っていますが、
実際口臭がある方はそう多くはないのです。
今まで、3人ほど大きな大学病院の口臭外来を
受診したけど解決しないので、木馬歯科に来たという人がいました。
通常、大学病院には高価な口臭測定器が木馬歯科よりもはるかにあります。
それでも、患者さんはなぜ満足しなかったのでしょう?
患者さんは、口の中の汚れが口臭の原因だと考えているため、
口腔内をあらゆる方法で清潔にしようとします。
そして、大学病院では何種類もの口臭測定器で測定しますが、
しかしながらどの測定器にも口臭があるという反応が出ないのです。
そのデータを見た歯科医師は
「あなたは口臭がありません」と判断します。
そこで、患者さんが
「ああ、よかった」と思えば治療は成功です。
しかしながら、私の所へ転院した方々はそうは思いませんでした。
「せっかく大学病院に行ったのに、来院する前と後で何もしてくれない。
行く前と後で変わらなければ治るはずもない。
なんとか、治してよ。」
こう思っているのです。
ですが、歯科医師は
病気がないのに、治してほしいと言われても治す術もない。
と頭を抱えてしまいます。
口臭測定器って何を測るものだと思いますか?
口臭ですよね。
目に見えないものを、数値で表す?
あれは、口臭の原因となるだろうガスの濃度を
測定して数値化しているのです。
しかしながら、口臭の原因となるガスは
約2万種類あると言われていますので、全てを測るのは不可能なのです。
本当に患者さんは臭いを訴えているのでしょうか?
またの機会に説明したいと思います。
子供の口臭治療
子供の口臭治療を木馬歯科では原則していなかった。
なぜならば、師匠の本田先生からやらない方がいいと言われていたからだ。
本田先生自身、過去に口臭治療した子がいたが、その子が高校生になったとき、
不登校になってしまい、最終的にはひきこもりになったそうだ。
ひきこもりにまでなってしまった原因は、小さい頃に口臭治療をしたからだという。
その子は口臭はもちろん解決はした。
しかし、心には大きな傷が出来てしまったという。
わたしも子どもの口臭治療をしたことがある。
小学校1年生の子だ。
もちろん、本人は全く気にしていなかったが、申し込んだのは母親であった。
本人が気にしていなければ、治療しなくてもいいとわたしは思ったのだが、
母親としてやはり心配なのだそうだ。
その子は家で遊ぶことが好きで、
こないだは友達とテレビゲームをしていたのだそうだ。
友達がゲームをやっているのをその子が覗きこんでいた。
覗き込んでいると、頭と頭の距離が近いくなり、そして口と鼻の距離も近くなる。
そしてお母さんの耳に入ったのがこの言葉だった。
「口が臭いから、あっちへ行け」
友達が我が子に向かって、そう言っていたのだ。
お母さんは心配になり、
これでは、学年が大きくになるにつれて
クラスでいじめられるかもしれないと思ったのだ。
それからはお母さんは事あるごとに、我が子の息を嗅いだのだそうだ。
やられる方もたまったものではない。
それでお母さんは、
「毎回ではないのだそうだが、臭う時があるのでどうにかならないか?」
と、連絡してきた。
わたしは、すぐに本田先生に電話して相談した。
すると、本田先生は今回は治療に応じたほうがいいと言ったのだ。
「すでにお母さんが子供の心を十分と言っていいほどズタズタにしているので、
解決するしかないだろう」とのこと。
口臭治療をしたその子は、現在も元気に学校生活を楽しんでいて、
口臭で悩んでいないとのこと。
治療が終わった時、涙を浮かべながら喜び、そしてこう言った。
「ぼく、もう臭くないんだね」
その子は今も定期的に通っている。
口臭治療後のケア
みなさんは口臭で悩んだことはありますか?
口臭で悩んでいる方の多くは、自分自身では口臭がわからないようです。
ですから、木馬歯科で口臭が完治したと思い、その日は自信満々で帰宅しても、
また少し間があけば自分が口臭があるのかないのかわからなくなってくるのです。
そうすると、また不安になってくるのだ。
私自身も口臭治療を始めた当初、このことで悩みました。
ある方は、普段から自分の口臭を知りたいがために
口臭チェッカーなるものを買ったという方がいました。
そして少しの暇があれば、その機械に向かって息を吐き続けてたというのです。
機械の数値が少しでも振れるとまた口臭が再発したと思い、
とても不安になったそうです。
再来院したその患者さんこう疑問を投げかけてきました。
「なぜ、口臭チェッカーが反応するのですか?」
何か特別なガスに反応しているのではと思ったが、
わたしが作った機械ではないので患者さんには分からないというしかない。
わたしはこの時、口臭治療が終わった後の患者さんの心のケアが大切だ、
と気づいたのである。
これについて木馬歯科では、口臭治療が終了した後も
3ヶ月に1度、あるいは4ヶ月に1度くらい定期的に来院してもらっている。
その間に気づいたことや辛かったことを聞いて、解決している。
口臭を完治してからも、その後の患者さんの心のケアもわたしは大切にしている。
わたしは、皆さんの来院を心より楽しみにお待ちしております。
運命を変えた言霊
この間来院された患者さんは、「ブラッシングの達人」という認定書を渡した方でした。
非の打ち所がないくらいの完璧だったので、
「すごく上手ですね。」とわたしなりの最上級の褒め言葉を言った。
予定していた診療時間よりも早めに終わったので患者さんと世間話をした。
患者さんと話をしていると、とても参考になることが多い。
その患者さんの初診の時のブラッシングの状態はどうだったのか?と思い、
過去のカルテをめくってみた。平成20年が最初だった。
いままで定期的な検診とブラッシングのチェックはしてきたが、
その他に削るような治療などは一切していない。
現在でこそ、磨き残しの%はとても低く非常に素晴らしい状態なのだが、
最初の頃は磨き残しがは30%とかなり多い状態だったのだ。
30%というのは磨き残しが全くない状態が0%としていて、数字が小さいほど
ブラッシングは上手ということになる。
木馬歯科では磨き残しの目標値を10%未満としていて、その方に認定書を渡している。
しかし、その方は短期間でかなりのレベルまで上達していた。
一体何が彼女をそこまで上達させたのか疑問に思った。
「何か、ブラッシングを一生懸命にやろうとしたきっかけがあったの?」と
わたしは尋ねてみた。
その患者さんはこういった。
「先生が最初のブラッシング指導の時に、このままでは歯周病にかかり、歯が抜ける可能性が
高くなってしまう。歯が抜けるということは寝たきりになる可能性が高くなると言ったんです。」
確かにわたしはそういう表現を使い、なぜブラッシングをちゃんとマスターしなくてはいけないかを説明するときがある。
これはなにも大げさに言っているのではないのです。
例えば野生の動物なら、自身の力で、餌を捕ることができなくなった時が寿命となるわけです。
人間も食事が取れなくなった時が野生の動物のように寿命と言ってもいいかもしてません。
人間は歯を失ったとしても入れ歯や差し歯で補うことは出来ますが、
入れ歯になった人のほとんどが、歯を大切にしておけばよかったと後悔しているのです。
どんなに完璧な治療をしても、自分の歯以上の性能はありえないのです。
柔らかいものを食べても、やはり自分の歯と入れ歯とでは 噛み心地が全然違うのです。
自分の歯が大切であることは、おわかりいただけたでしょうか?
歯が抜けてしまうのは老化現象ではなく、多くは歯周病で抜けてしまうのです。
歯周病は予防することも治療することも可能ですが、
そのためには患者さんの協力が必要です。
医患共同でなければ無理なのです。
患者さんには今までの人生や考え方があり、
ブラッシングの重要さを改めて考え直してもらうことは中々難しいのです。
今回のブラッシングの達人は
「このままだと、寝たきりになる可能性がある」という言霊が
その方の魂に響かせたのです。
わたしはいつも患者さんを前にしては
「どういう言葉をかければその方の行動を変えることができるのか」考えています。
わたしは、あなたの考え方を変えることはできるでしょうか?