思春期に起きる口臭の変化
思春期になると誰しも口臭が発生することがあります。小学生から中学生、高校生にかけて心身の変化が大きくあらわれます。思春期口臭は一時的なことがほとんどですから心配ありませんが、精神的に不安定になりやすい時期なので是非原因と対策を頭に入れていただければと思います。
思春期に起きる様々な変化
身体の変化
男子は髭が生え始めてきたり、女子は月経が始まったりします。
心の変化
心の急な発達により精神的に不安定になりやすくなります。
口腔内の変化
思春期の時は口の中の環境も大きく変わってきます。乳歯から永久歯へとすべて抜け変わり歯列が完成します。この時期はホルモンバランスが乱れてしまい、精神状態が不安定になるので自律神経が乱れやすくなります。これにより唾液の分泌が激減します。
中学生特有の思春期口臭の原因
唾液
先ほどご説明したように中学生の時期は唾液の分泌量が少なくなります。唾液には、細菌の増殖を抑制する「抗菌作用」や食べかすを洗い流し、口腔内を清潔に保つ「洗浄作用」などの役割があります。唾液の量が減ってしまえば、これらが行えなくなります。
すると口腔内は徐々に乾燥し、口腔内細菌が増殖を始めます。これが口臭の原因となります。口腔内細菌が増殖すると歯肉炎や虫歯につながります。
精神的ストレス
口臭がそんなにひどくなくても中学生同士は相手の口臭が気になると指摘してしまう場合があります。指摘された本人は自分の口臭により敏感になったり、精神的ショックを受けたりストレスを感じるようになってしまいます。
ストレスを感じると自律神経が乱れるため唾液の分泌量が軽減し、口腔内が乾燥して口臭がより強くなってしまうのです。また口臭がないのに「きっと友達は私の口が臭いと思ってる、迷惑してるんだ」と悩みになることもストレスにつながってしまいます。
口呼吸
通常、鼻で呼吸をするはずが口で呼吸をしてしまっている人がいます。口呼吸は冷たい外気が直接入るので口腔内がとても乾燥します。口呼吸をしてしまう原因はクセになっていたり、口周りの筋肉の未発達、鼻炎、猫背になります。
対策方法
- 規則正しい生活や食事を心がける
- 30回良く噛んで食べる
噛んで食べることで唾液が出やすくなります。 - 睡眠をしっかりとる
- 口呼吸ではなく、鼻呼吸をする意識を心がける
- 歯磨きは寝る前と朝起きてすぐに必ず行う
寝ている間に唾液が出にくくなり、細菌が増殖・活発になります。寝る前に丁寧に歯磨きをしてできるだけ細菌が多くならないようにしましょう。また、寝起きは口の中が細菌でいっぱいです。一番に歯磨きをして細菌を流しましょう。 - 歯医者に定期的に行く
虫歯があれば治療してもらいましょう。 - 趣味を作ったり、熱中できることを作る
夢中になれることがあれば、その間は口臭のことを考えなくなるでしょう。また悩む時間が少なくなるとストレスも少しずつ解消されます。 - 飲み物はお水にしましょう
お茶や紅茶、コーヒーは口腔内を乾燥させやすくします。ジュースは虫歯になるリスクをあげるので、お水をこまめに取りましょう。
中学生で口臭に悩む子は1人で抱え込んでしまう子がほとんどです。両親に相談したくてもなかなかできないとそれも悩みになってしまうでしょう。
親子で大切なのはコミュニケーションになります。ですが、親御さんが無理に相談に乗ろうとしたりアドバイスをしようと口うるさくなってしまうと、逆にお子さんが反抗的になったり言い返してくる場合があります。
「おはよう」「おやすみ」「お疲れ様」「いってらっしゃい」「おかえり」などのあいさつや一言でコミュニケーションをとることが大切です。口うるさくなってしまうのではなく、いつもどおりの優しさで接するだけで変わってくると思います。
当院では、未成年の口臭治療は親御さんの承諾の上、予約が可能になります。親子で口臭対策に取り組んでも改善しなかったり、悩みが解消しなければ、当院の本格的な口臭治療に受診ください。ご予約お待ちしております。
※口臭治療の予約前に必ずトップページの「予約について」をご確認下さい。
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木馬歯科医院
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