たかが口臭、されど口臭
口臭外来という看板を出して7年。
色々な人の人生を見てきました。
皆さん命懸けで来院しているというのもよくわかりました。
よくわかっているので、わたしも全力投球してきました。
まずは、患者さんの話をよく聞くということ。
患者さんの話を遮ることなく聞いていたら、
1時間経過していたなんてことはよくありました。
患者さんに近づいて話を聞こうとすると、
患者さんが逃げるように距離を置くということもよくあります。
わたしは、患者さんの目を見て対面しようとしても、
患者さんは、顔を背けて話をしようとする。
患者さんが、口臭という悩みから解放されて、
喜びの涙があふれるということにも出会いました。
入ったばかりの学校を口臭があるから辞めたいと
言っていた患者さんが無事に卒業して資格を得て
希望の職業に就いたという報告を受けた時は
わたしも大変うれしいものです。
口臭外来を受診するってすごく勇気のあることです。
バスに口臭は治るというチラシを置いたこともあります。
そのチラシを持って来院した方は、
チラシを持って帰ることすら恥ずかしくて
なかなか行動できなかったと言っていました。
口臭から解放された方に、この治療法を他の方に
紹介できるか、聞いたところ、
とてもできないと言っていました。
口臭で悩んでいる方は大勢いるんです。
でも、どうしていいかわからないのです。
たかが口臭、されど口臭。
いつも全力投球でがんばります。