口臭と舌の関係

今回は口臭と舌についてお話しようと思います。

口臭治療をしたいと思った方は、

「よし、気になるから木馬歯科へ受診しよう」なんて思いません。

まずは、自分でどうにかしようと努力すると思います。

口臭の原因としてすぐに思いつくのは、歯の汚れだと思います。

なので、いつも以上にブラッシングを頑張ると思います。

でも、口は臭いのです。

次は、香りつきのガムやタブレットで臭いを改善しようとします。

最初の１０分程はペパーミントの香りで口臭がなくなった気になります。

ですが、１５分経てばペパーミントの香りと口臭が混ざってもっと臭くなってしまうのです。

もしかしたら、胃が悪いから？と思った方もいますよね。

「元から絶たないとダメ」とあるトイレの消臭剤のCMでこのように言っていました。

タブレットみたいなものを胃に落として、元をきれいにする商品があります。

効果はあると思いますか？

いいえ、ありません。

化粧品と口臭対策グッズの９割は詐欺的商品だと思ってください。

色々な対策を行っても、治らないから皆さんは木馬歯科に来るのです。

木馬歯科で口臭治療をするにあたって、一番大切なことは

患者さんの話をよく聞くこと。

これが重要なことになります。

二番目に大切なのは、患者さんをよく見ること。

「みる」は「見る」や「診る」他にも「観る」「視る」

など色々ありますが、ここでは見るになります。

こんなので本当に治せるのか？

疑ってしまうのは当たり前です。

 ですが、この二つが口臭を治すポイントになるのです。

「舌苔」これをなんて読むかわかりますか？

「ぜったい」と読みます。

わたしは日本語という言語は世界一だと思っています。

読み方がわからなくても、「舌苔」と言えば、またはこの言葉を見れば

舌についている何かだと、だいだい想像できると思います。

わたしは、舌の状態を必ず見ます。

昔は内科に行くと「ベロを出してごらん」とよく言われました。

舌の状態を見れば、内蔵の状態がある程度わかるからです。

ですが、最近の内科ではデータばかりを重視する傾向があります。

口臭治療に来る患者さんの多くは、舌苔が口臭の原因と考えている人もいます。

ブラッシングの度に舌苔を取ろうと、ブラシで舌を一所懸命に擦ります。

でも、口臭は治りません。

まだ足りないと言って、もっとブラシで擦ってしまう人もいます。

わたしが「その行動は意味がないよ」と言っても

「でも舌を擦って臭いを嗅ぐと臭いから」と言います。

まず、正常な舌の状態とは薄く白いのがいいのです。

舌をブラッシングしている方は、真っ赤でツルツルしています。

ヒリヒリして、舌が痛いとも言います。

「擦るのをやめれば治るよ」とアドバイスをしています。

ちゃんとした根拠をもって言わないと納得してくれません。

なぜ、舌苔を取ってはいけないかはまたの機会にします。

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